Reservation空室検索・予約
航空券付きプラン
提携法人専用予約
2025.03.31
ホテルリソル町田からバスで15分。金森というバス停を降りれば、団地やスーパーなどほっとする生活の風景が目の前に広がります。バス停から少し歩くと見えてくるのが「ONSO COFFEE」です。
「ONSO COFFEE」は町田出身の園曹享(おんそ すすむ)さんが営む自家焙煎の珈琲店。地元の人たちを中心に、一息つける時間を求めてお店を訪れています。
ONSO COFFEEのロゴマーク
店主である園曹さんは町田で生まれ育った生粋の町田人。生家も「ONSO COFFEE」のほどちかくにあり、町田は園曹さんにとってたくさんの思い出が詰まった故郷です。
園曹さんは自営業を営んでいた両親の影響もあり、昔から「いつか町田で自分の商いをしてみたい」と思っていたそうです。その想いは園曹さんが社会人となり町田を離れ、さまざまな仕事を経験するなかでも変わらない長年の目標でした。
どんなことを仕事にしようか。自分の商いのきっかけを探していた園曹さんは、仕事の合間にカフェでコーヒーを楽しむことが好きになり、コーヒーの魅力に惹かれていきます。自分が町田で商いをするのなら、好きなコーヒーでカフェを開きたい。そう考えた園曹さんは、奈良のカフェで数年修行をしたのち、家族と一緒に町田に戻ってきました。
「ONSO COFFEE」を支えているものには、園曹さんと家族とのつながりが反映されています。「ONSO COFFEE」のロゴはお父様が事業で使われていたものを譲り受けたもの。その背景には園曹さんのご家族に対する想いが込められています。
「僕が町田で自分の商いをしたいと思った原点は、父親が町田で土建屋を営んでいて、大切に仕事をしていた姿を見ていたからです。しかし僕の父は若い頃に他界してしまい、長男だった僕は父の事業を継ぐことができませんでした。だから同じ事業ではないけれど、自分の原点である父親の事業の一部だけでも継がせてもらおうと、ロゴを使わせてもらっています。」
園曹さんが長年描いてきた目標を実現したいという想いと、町田で長年暮らしながら地元で仕事を続けてきた家族の歴史の先に、「ONSO COFFEE」は存在しています。
園曹さんが「ONSO COFFEE」をオープンするときから一貫して持っていたのは、「お店が地元の人にとって憩いの場所であって欲しい」という想いです。だから、お店は自分の地元でもあると同時に、団地やスーパーといった生活の空間が近い場所に開いたのだとか。その背景には園曹さんの幼い頃の記憶が繋がっています。
「僕は幼いときからおじいちゃんおばあちゃん子で、彼らとの大切な思い出がたくさん残っています。だから町田でお店を開くなら、きちんと地元に繋がりを持ちながら、自分がお世話になった年代や背景を持つ人たちと出会える場所にしたかったんです。
今は団地で1人暮らしているご年配の方もいらっしゃるので、カフェを開いたら僕がコーヒーを飲みながら話し相手になれればいいなと。あと、主婦の方も子育てや家事の息抜きとしてここを使ってくれたら嬉しいなと思い、場所を決めました。」
ここで生活をしている人がコーヒーを楽しむだけの場所ではなく、自分の生活の中で人と繋がり、息抜きができる余白の場所であって欲しい。園曹さんの願いはコーヒーへのこだわりとお客さんに対する姿勢に昇華されています。
たとえば、「ONSO COFFEE」のコーヒーはできるだけ苦味や酸味が少なく飲みやすいものをセレクトし、あらゆる世代や背景を持つ人でも楽しめる味わいを追求しています。お客さんには「最近どう?」と必ず声をかけ、コーヒーを入れながら世間話をし、帰り際には「気をつけてね。」と言いながらお客さんを出口まで見送る。お客さん1人1人にフランクながらも丁寧に接しつつ、その場で起こる会話や時間を大切にしています。
彼の姿勢が影響したのか、「ONSO COFFEE」ではオープン時から一度もクレームがないそう。「僕が一人で忙しくしていると、お客さんが助けてくれることもあります。本当にいい人たちに囲まれて毎日飽きませんね。」と園曹さん。オープン時から変わらない、人に対する丁寧な姿勢が「ONSO COFFEE」の温かい雰囲気を支えています。
店主の園曹さん
地元に住む人たちにとって憩いの場所であって欲しい。そう願いつくられた「ONSO COFFEE」は、オープンしてからもう少しで7年目を迎えます。
お店には主婦の方やお年を召した方から、子供たちからお仕事に邁進する人まで、多様な背景を持つ人が生活の一部としてお店を訪れています。なかには、「ONSO COFFEE」をきっかけに仕事仲間に出会えたり、友人ができたりすることも多いそうで、地域との繋がりを作る拠点となっています。
お客さんの言葉を借りると「ここに1人で来たら必ず誰かと顔馴染みになれる。『ONSO COFFEE』は町田との縁を繋いでくれる不思議な場所です。」とのこと。園曹さんの願いは、静かに地元の方に受け入れられつつあるのです。
今後は「ONSO COFFEE」が拠点となり、地元の人との新しいつながりや出会いをより生み出せる場所にしていきたいと園曹さんは話します。
「私は人がつながっていく瞬間や、仲良くなっていく瞬間を見るのがとても好きです。だから今後は『ONSO COFFEE』をきっかけに人の縁が繋がっていく機会をもっと作って、地域の繋がりを広げていきたいです。」
自分が育ってきた町で、出会った人を大切にして縁を繋いでいく。園曹さんの背中から感じるのは「自分が住む町を大切にするということは、その場所に住む人を大切にすること」というシンプルな姿勢です。「ONSO COFFEE」は今日も地元の何気ない日常を慈しみながら、町田での日々を彩っています。
ONSO COFFEE
住所:東京都町田市金森東2-9-21
HP:https://onsocoffee.com/
SNS:https://www.instagram.com/onsocoffee/
*営業時間や定休日についての詳細は上記のリンク先にてご確認ください。